RPA導入の”カベ”を突破するRPAツールの要件

RPA

必ずしも成功していないRPA導入

2019年頃から「働き方改革」をキッカケにして、
・残業時間の低減
・ルーティン業務から社員を解放
・人手不足(採用難)の解決
に向けて、RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務の自動化)
が注目を集めるようになりました。

また、新型コロナウイルスの影響で、
ようやく本当の「働き方改革」がスタートし、
「時間」「場所」に縛られない働き方としての1つとして
テレワークの導入が進められています。

大企業を中心として導入がスタートしたRPAですが、
この1年で、業種・企業規模にかかわらず、導入数は確実に増加しています。
しかし、導入企業数の増加にともなって、
「RPAの運用が軌道に乗っている企業が増加しているか」
は疑問に感じるところです。

理由としましては、この1年、2年の間でRPA導入にかんして
2回の”踊り場”があった、あるからです。

しかも、1回目の”踊り場”で原因を解決しないまま、
2回目の「踊り場」を迎えてしまっています、、、

まずは、それぞれの状況と原因を挙げていきます。

RPA導入の1回目の踊り場とは

1回目の「踊り場」は、
・ロボットが止まりやすい
・思ったほど、自動化することができない

これらの原因は、主に次の2つと考えられます。

  1. 開発スキルおよび開発経験の不足
  2. 選定したRPAツールと業務のミスマッチ

原因を2つ挙げましたが、RPA導入初期においては、
「開発スキルおよび開発経験の不足」
が主な原因です。

そう考える理由は、
多くのRPAベンダーが、
「RPAは、プログラミング経験がなくても、誰でも作ることができる」
という売り文句から、実際に、プログラミング経験のない方々が
RPA開発に着手されました。

フローチャート型であれば、プログラミングをすることなく
開発ができるため、直観的に開発できる、というのは確かにありました。

そのため、カンの良い方やフローチャート開発を好きになることができたなら
開発を進められるため、
「プログラミング経験が無くても作れる」
というのは全くのウソではありません。

しかし、「止まらないロボット」や「実業務を代替するロボット」を作るには、
やはり、プログラミング経験がある方が望ましいのは言うまでもありません。

もしくは、プログラミング経験が無いなら、
“ある程度の習得コスト”をかける必要があります。

「ロボットをつくること」と
「止まらずに、実業務を代替するロボットをつくること」
のギャップが、「RPAに対する期待値」を超えることができずに、
1回目の踊り場ができてしまったと考えます。

そして、徐々にRPA開発スキルがたまってくると、
選定したRPAツールに対して、
・自社のシステム環境では操作できない
・自社で使っているシステム操作を自動化することができない
ということが目につくようになってきます。

RPA導入の2回目の踊り場とは


RPAツールと業務のミスマッチ
これが、2回目の”踊り場”につながっていきます。

2回目の”踊り場”は、
自動化の範囲を拡げたいけど、拡がらない、拡げられない
です。

この原因は、主に次の3つだと考えられます。

  1. 自動化対象業務の抽出方法が不明
    ⇒自動化する業務を抽出したいけれど、業務の「見える化」ができていないから
    効率的に自動化領域を拡げられない
  2. 選定したRPAツールと業務のミスマッチ
    ⇒業務の「見える化」を行った結果、様々な部門から対象業務が出てきたが
    各部門で利用する業務システム・処理プロセスにRPAツールが対応できない
  3. 抽出した対象業務を自動化するための開発スキルの不足
    ⇒自動化領域が拡がるに従い、様々な処理プロセスを自動化する技術が必要になるが
    おいついていない

RPA導入がうまくいかない3つの理由 ※振り返り

ここで、一度整理します。
「全社にRPAを導入して、圧倒的な効果を出すこと」
を阻害する要因はなんでしょうか?

【阻害要因】

  1. RPAツールのミスマッチ
  2. ロボット開発のスキル不足
  3. 業務抽出のスキル不足

これら3つの阻害要因を解消する方法を3回にわたって、お伝えしていきます。

「失敗しない」RPAツールの要件

まずは、

・「RPAツールのミスマッチ」を解消する方法
をお伝えします。

つまり、
「どのようなRPAツールを選べば全社導入が可能になるのか」
をお伝えします。

なぜ、RPAツールのミスマッチが起こるのでしょうか?
なぜ、自動化領域を拡げようとした場合にそのRPAツールでは対応できないのでしょうか?

ミスマッチの理由を列挙します。

  1. 自社のOS と導入したRPAを使えるOSが違う
  2. 自社で使っているブラウザと導入したRPAが操作できるブラウザが異なる
  3. 導入したRPAだと自社システム、アプリケーションを操作できない
  4. 導入したRPAだと操作したいオブジェクト(ボタンなど)を認識できない
  5. 導入したRPAでは、細かい挙動の調整が難しい
  6. 単純な業務プロセスは自動化することはできるけれど、
    長い業務プロセス、部門・拠点横断的な業務プロセスになると、
    導入したRPAではロボット開発に耐えられない

ここから、圧倒的なRPA導入効果を発揮するためには

どのようなRPAツールを選定すべきかというと、

  • これら7つ全てを満たしたRPAツールを探す

または、

  • 複数のRPAツールを組み合わせて、これらの7つの条件をクリアさせる

のどちらかが必要になってきます。

当社が把握しているRPAツールで、
これらの7つの要件を満たしているものは1つありました!

RPAツールの選定や見直しを考えている場合、ご相談ください!

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当社へのご相談につきましては、
お気軽のご連絡ください。

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