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SAPの会計モジュールで業務効率化とデータ一元管理を実現!モジュールの機能と活用法も紹介

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SAPの会計モジュールで業務効率化とデータ一元管理を実現!モジュールの機能と活用法も紹介

企業の基幹業務を効率的に行うERPにAIを搭載したAI搭載型ERPを、業務効率化やDXへ活用しようと検討している企業も多いのではないでしょうか。

この記事では、SAPの財務・会計モジュール導入をご検討の方々に対して、SAPの財務・会計モジュールを用いて実現できることやメリット、導入に影響する2025年および2027年問題を解説します。

SAPの財務・会計モジュールとは?業務効率化とデータ一元管理を実現するツール

SAPの財務・会計モジュールは、企業の財務・会計プロセスを管理・統制するためのソフトウェア機能です。

「FIモジュール(Financial Accounting)」とも呼ばれ、主な機能は以下の通りです。

  • 財務計画と財務分析:財務計画と実績を 1つの財務システムにまとめリアルタイムの分析が可能になる
  • 会計管理と決算処理:コンプライアンスチェック、報告書作成などの財務業務を自動化・合理化する
  • 税務管理:地域ごとの規制を遵守し税務の透明性を担保する
  • 財務/資金管理:企業資本、支払い、財務リスクを効率的に管理する
  • Quote-to-Cash 管理(見積から入金まで):サブスクリプション、従量課金プランなど収益拡大のための最適なプランを活用できる
  • サイバーセキュリティとGRC:テクノロジーや法規制の変化に対応し、ビジネスのガバナンス、リスク、コンプライアンス (GRC) を管理する

SAPの財務・会計モジュールで実現する3つのこと

SAPの財務・会計モジュールで実現できることは以下の3つです。

  • データ主導の財務計画
  • 会計プロセスの精度向上
  • 買掛金と未収金の効率的な管理

データ主導の財務計画

財務・会計モジュールの導入により、膨大な財務データをリアルタイムで収集・分析できます。

収集した過去のデータに現在の市場動向を加味することでデータ主導の予測やシナリオ分析が可能になり、より精度の高い財務計画の立案が可能となります。

作成した財務計画はモジュールによって実行、監視までを包括的に管理でき、財務パフォーマンスの監視にはトランザクションデータを含む分析レポートの利用が可能です。

会計プロセスの精度向上

財務・会計モジュールにより財務データとプロセスを一元管理でき、財務報告の正確性が向上します。

統合されたデータベースによって情報の一貫性が担保されるので、手作業によるミスを低減し、帳簿間の整合性を突き合わせて確認する手間も省けます。

また自動化された会計プロセスの活用により、企業決算のガバナンスとコンプライアンスを強化可能です。

買掛金と未収金の効率的な管理

財務会計モジュールの買掛金・未収金の管理機能により、請求書の発行、支払い期限の追跡、支払いの自動化が可能です。

一連の業務を自動化できることによりキャッシュフローの最適化や、取引先との関係強化も効率的に行えるでしょう。

またクレームや不良債権のリスクも低減できるため、財務関連のリスク低減にも役立ちます。

SAPの財務・会計モジュールを導入するメリット

​​SAPの財務・会計モジュールを導入するメリットは次の3つです。

  • データ主導の意思決定と生産性向上
  • 財務管理の透明性とリスク軽減
  • コンプライアンス強化と運転資本の最適化

データ主導の意思決定と生産性向上

SAPの財務・会計モジュールの導入により財務データのリアルタイムな連携と予測に基づいた意思決定が可能になります。

企業の財務状況を正確に把握し意思決定に反映できるため、収集した情報からどの分野にどのような投資をすべきかという財務パフォーマンスの強化にもつながります。

財務管理の透明性とリスク軽減

財務・会計モジュールの導入により財務管理の透明性を担保し、資金面でのリスクを軽減できます。

たとえば未処理債権を適切に管理することで、顧客からのクレームを未然に防ぎ、得意先からの信用リスクの軽減や不良債権の削減が可能になるでしょう。

また債務管理の自動化を活用することで、資金流出を防ぎながら仕入先への支払いを迅速に行えます。

コンプライアンス強化と運転資本の最適化

SAPの財務・会計モジュールは、企業内の資金運用を監視し、資産の流動性の担保と運転資本の最適化に役立ちます。

銀行との安全な通信によって堅牢なアクセス制御とデータの保護を行い、データセキュリティの面からも機密性の高い処理が可能です。

適切な投資と借入によって財務リスクを軽減して、規制を遵守した企業運営を実現します。

2025年および2027年問題とは?SAP ERP6.0の標準サポートが2027年に終了

SAP ERP6.0は、2027年に標準サポート終了が予定されています。

当初は2025年に終了予定でしたが、期限が2年延長され、2027年となりました。

基幹システムの移行はコストと時間がかかるため、システムを変更する際は、事前に計画を練ったうえで実行する必要があります。

SAP ERP6.0のサポート終了に向けた対応策は以下の記事で解説しております。

内部リンク:(8月公開予定)SAPがサポート終了?2025年問題と対応方法を紹介

SAP 会計モジュールも新規導入ならSAP S/4HANA一択になる

SAP ERP6.0の終了に際して、SAP会計モジュールの導入を検討している場合はSAP S/4HANAの導入がおすすめです。

SAP S/4HANAは従来のSAP機能に加え、機能がよりシンプル化されており、企業ごとの個別の事情にあわせクラウドやオンプレミスなど利用環境を選択できます。

従来のSAPとSAP S/4HANAの会計モジュールの違い

従来のSAP ERPではデータベースにSAP社以外の主要なデータベース製品(OracleやMicrosoft SQL Server等)を選択可能でしたが、SAP S/4HANAではSAP HANAのみが利用可能です。

これによりデータの統合が限定的だった従来のSAP会計モジュールに比べ、SAP S/4HANAはリアルタイム分析とデータ処理の高速化が可能という特徴をそなえています。

また構築環境もオンプレミスでもクラウドでも自由に選択できます。

SAP S/4HANA特有の機能と拡張

SAP S/4HANAはメモリ上にすべてのデータを保持し、処理を行うことで従来のハードディスクよりも高速にデータを処理できるインメモリデータベースを採用しています。

これにより即時のトランザクション処理とデータ分析が可能になります。

また財務会計と管理会計のデータを統合管理できるため、情報の一貫性とリアルタイムでの可視化を実現可能です。

直感的な操作が可能なインターフェースにより、トレーニングや使用感に慣れる時間も最小化できます。

SAP会計モジュールの導入で業務効率を向上させる

SAP会計モジュールの効果的な活用には、計画の段階で導入〜運用までの全体図を描き、戦略的に実行できる体制が不可欠です。

SAP会計モジュールの導入やSAPを活用したDX推進をご検討の場合は、弊社のコンサルティングサービスの利用をご検討ください。

本質的な課題の掘り下げから、具体的なソリューションの提供まで徹底的にサポートいたします。


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