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パブリッククラウドの成功事例5選|導入するメリット
働き方改革や少子高齢化によって業務効率化が余儀なくされた現代においては、パブリッククラウドを導入し、IT化・DX推進を進めることが必要不可欠です。
パブリッククラウドを導入することによる生産性の向上、利益の増加、従業員の負荷軽減による退職率の低下などが期待できるでしょう。
この記事では、パブリッククラウドの成功事例を紹介します。導入をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
なお弊社では、SAPのプロフェッショナル集団が提供するクラウドERPの導入支援を行っています。
お望みであれば弊社のセットアップも可能ですので、導入でお悩みであればお気軽にご相談ください。
パブリッククラウドサービスの導入事例
今回ご紹介するパブリッククラウドサービスの導入事例は、以下の通りです。
- SOMPOホールディングス株式会社
- 任天堂株式会社
- JFEスチール株式会社
- 株式会社セブン銀行
- くら寿司株式会社
各導入事例について、詳しく確認していきましょう。
SOMPOホールディングス株式会社
SOMPOホールディングスでは、事業拡大によりグループ企業も増え、セキュリティ課題に直面していました。
保険・金融業界はお金を取り扱うケースも多いため、ハッキングなどのターゲットになりやすく、結果としてセキュリティインシデントが起こりやすいので、社内外のセキュリティ水準を高める必要があります。
対策として、クラウドサービスのひとつである、AWS共通セキュリティ機能を導入し、各種システムの設定ミスの予防や、監査ログの取得といった対策を進めました。
結果、規模が大きい組織にもかかわらず内部不正やミスを防ぎ、一定のセキュリティ水準を担保できています。
任天堂株式会社
任天堂では、全世界にリリースするスマホゲームの基盤運用にAWSを用いています。
以前は、「大量のアクセスに耐えうるスケーラビリティ」「ユーザ体験を損なわないパフォーマンス」「サーバーや運用にかかるコスト」の3つが課題でした。
オンプレミスでこれらの開発を行うと膨大な工数が必要となり、リリースが遅れるばかりでなく費用が膨らむリスクもあります。
そこで、パブリッククラウドサービスのひとつであるAWSの採用により、データの保存方法の変更や運用手法の簡素化によってそれらの課題をクリアし、わずか2年の開発・検証で世界同時アクセス可能なアプリをリリースしました。
JFEスチール株式会社
JFEスチール株式会社では、DX戦略を支えるSAPシステムの稼働基盤として、Azureを採用しました。
経済産業省によれば、DX戦略は革新的な生産性向上・既存ビジネスの変革・新規ビジネスの創出を理念としており、JFEスチール株式会社はこれらを迅速に進めるためにもクラウド化を必要としていました。
JFEスチール株式会社は、Azureの採用によるクラウド化により、ハードを減らしメンテナンスにかかる工数やコストを削減できたため、リソースをアプリ制作や営業などに割くことができ、結果として生産性が向上しています。
株式会社セブン銀行
セブン銀行では、他社の金融サービスと差別化をするために、データを活用した人材教育・内製化をする必要がありました。
そして、Microsoftと協業し、DX化を進めることで社内に蓄積されたデータを有効活用できないか考えました。
結果として、ATMの利用データの予測精度が向上し、データの可視化を実現しています。
また、データサイエンティストの育成も進み、生産性が大きく向上しているのです。
くら寿司株式会社
くら寿司では、人手不足を解消しつつ業務効率化を図るために、来店から会計までの完全自動化を進めています。
Google Kubernetes Engineを初めとするクラウドの活用で、自社開発をスピーディに進めることが可能となりました。
お客様の案内・注文・お皿のカウント・会計まで自動化されており、DXによる自動化においては飲食業界の先駆者として注目を集めています。
導入事例の活用方法
上記で紹介したパブリッククラウド導入事例から、以下のような点を参考にしましょう。
- 導入した目的や課題を参考にする
- 導入したサービスや機能を参考にする
- 導入した結果や効果を参考にする
- 導入にあたって工夫したことや感じた課題を参考にする
導入した目的や課題を参考にする
まずは、導入事例からパブリッククラウドの導入目的・課題を参考にしましょう。
自社と似たような課題や問題点を持っている企業の事例であれば、サービス選定やベンダー選定もしやすくなります。
パブリッククラウドをなぜ導入したのか、どのような課題があったのかを確認し、自社へ導入するメリット・デメリットを確認しておきましょう。
導入したサービスや機能を参考にする
成功事例では、具体的にどのようなサービスや機能を導入したかを確認しましょう。
サービス・機能を幅広く知ることで、自社の組織において最適なサービスの選択や組み合わせがわかるようになります。
導入した結果や効果を参考にする
導入した結果や効果を確認することで、自社に置き換えた際にパブリッククラウドサービスからどのようなメリットが得られ、どのようなデメリット生じるのかが見えてきます。
平均作業時間の短縮・労働生産性の増加、効果の測定方法についても確認しておくことで、より具体的な導入意義が見えてきます。
導入にあたって工夫したことや感じた課題を参考にする
導入時に工夫したことや感じた課題を参考にすることで、自社に必要な準備や対策を事前に備えることが可能です。
成功事例だけでなく失敗事例も確認しておくことで、他社が陥ったミスを避けられます。
他社の担当者や社長の感想もくまなく確認しておきましょう。
【導入にあたっての基礎知識】パブリッククラウドとは
パブリッククラウドとは、クラウド事業者が提供しているサーバーやソフトウェアを使うサービスです。
必要なアプリだけを利用するSoftware as a Service(SaaS)、開発環境から利用できるPlatform as a Service(PaaS)、サーバーそのものを利用できるInfrastructure as a Service(IaaS)などに分類されます。
どのサービスが適しているのかは、導入を検討している会社の規模・業態・目的によって変わります。
適切なサービスを選ぶためには導入事例の分析をしつつ、専門のコンサルタントに相談することがおすすめです。
パブリッククラウドのサービス例
パブリッククラウドの具体的なサービスとして、以下を紹介します。
- Amazon Web Service
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
Amazon Web Service
Amazon Web Service(AWS)は、大手ECサイトを運営するAmazonが提供するパブリッククラウドサービスです。
パブリッククラウドのなかでも歴史が長く、世界的なシェア数も多いです。
導入することで、仮想サーバーの構築やアプリケーション開発サービスなどが活用できます。
Microsoft Azure
Microsoft Azureは、Office製品およびWindows製品でシェアを獲得しているMicrosoftによって提供されているパブリッククラウドです。
法人向けのサービスが多く、Excel・Outlook・OneDriveなどMicrosoft社のサービスと連携しやすい点が強みとなっています。
導入することで、人工知能の活用やシステム開発の効率化などが可能となります。
Google Cloud Platform
Google Cloud Platform(GCP)は、検索エンジンで有名なGoogleが提供するパブリッククラウドサービスです。
データベース上に集約されたビッグデータの分析を得意としています。
また、GoogleカレンダーやGmailなど、他のサービスとの連携がスムーズに行える点もメリットといえるでしょう。
導入することで、仮想サーバーの構築やストレージサービスの利用などが可能となります。
まとめ
パブリッククラウドを導入して成功するためには、事例を徹底的に分析してメリット・デメリットを把握したうえで、自社に合うかどうか見極める必要があります。
自社に適したサービスを導入することで、業務の効率化やコストの低減が実現できます。
どのサービスが良いか迷っている場合は、まずは弊社までご相談ください。