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ITコンサルの依頼費用はどれくらい?依頼先の選び方や契約形態も解説
ITコンサルの導入によって、ITを用いた経営課題の解決が期待できます。
そこで今回は、ITコンサルを依頼する場合の費用感、依頼先の選び方、契約形態などについて解説します。
本記事を読めばITコンサルの選び方がわかり、適正価格でのITコンサル利用が利用できるようになるでしょう。
ITコンサル会社に依頼した際の契約形態別費用相場
ITコンサル会社に依頼する場合の、契約形態毎の相場を確認しておきましょう。
主な契約形態は以下のとおりです。
契約形態 | 業務内容 | 費用相場 |
顧問契約 | ITコンサルタントが定期的に企業のIT環境を監視し、最適化の提案を行う契約形態 | 100,000円〜2,000,000円 |
スポット診断 | 特定の問題や課題に対する一時的な診断を行う契約形態 | 5,000円〜100,000円 |
成果報酬 | 作業時間×単価で計算するシンプルな方式。 | 売上、コスト削減額の20~50% |
※相場はあくまで目安であり変動する場合がございます
顧問契約
顧問契約は、ITコンサルタントが定期的に企業のIT環境を監視し、最適化の提案を行う契約形態です。
費用は月額固定で、一般的には100,000円〜2,000,000円となります。
しかし、これは企業の規模や要求するサービスの内容により大きく変動します。
顧問契約は長期的な視点からIT戦略を立てるのに適しており、企業のIT環境を深く理解することが可能です。
そのため、コストは初期投資として捉え、その価値を最大化するためには、コンサルタントとの良好なコミュニケーションが不可欠です。
スポット診断
スポット診断は、特定の問題や課題に対する一時的な診断を行う契約形態です。
ITコンサルタントが企業のIT環境やシステムを詳細に調査し、問題点や改善点を明らかにします。
費用は診断の規模や複雑さ、必要な時間によりますが、一般的には5,000円から100,000円程度が相場です。
ただし、これはあくまで一般的な相場であり、具体的な費用は依頼内容やコンサルタントの評価、経験により大きく変動することがあります。
したがって、具体的な費用を知るためには、複数のITコンサル会社から見積もりを取ることが重要です。
成果報酬
成果報酬型の契約では、プロジェクトの成功がITコンサルタントの報酬に直結します。
つまり、プロジェクトが目標を達成した場合にのみ、コンサルタントに報酬が支払われるのです。
多くの場合、売上もしくはコスト削減額に対して20~50%の成功報酬を支払うといった報酬形態が多く、具体的な価格は相談しながら設定します。
仮に報酬額を売上の30%としていて売上が100万円から200万円に増加した場合、(200万円-100万円)×30%=30万円が支払い報酬となります。
この契約形態の利点は、クライアントがリスクを最小限に抑えられる点であるといえるでしょう。
ITコンサル会社へ依頼することで解決する課題
ITコンサル会社へ依頼することで、ITツールの導入や開発がスムーズに進み、効率よく経営課題の解決を行えます。
ITコンサルを導入することにより解決できる課題には、以下のような例があげられるでしょう。
- 新規事業の企画から開発までを一貫支援することにより、サプライチェーンに関わる情報の一元管理やリスク管理の整備ができる
- 在宅リモートワーク環境の構築により、セキュリティを担保したリモートワーク環境の整備ができる
- 効果測定プロセスの整備により、ITコストの可視化と効果測定の精度が向上する
ITコンサル会社の選び方
ITコンサル会社を選ぶ場合、以下の3点を押さえておきましょう。
- 経歴・実績で選ぶ
- コミュニケーション・やり取りの丁寧さで選ぶ
- 提案内容で選ぶ
それぞれ解説します。
経歴・実績で選ぶ
ITコンサル会社を比較検討する場合、以下の項目を確認しましょう。
経歴 | 経歴は長いほど安心できるが、顧客数もあわせて確認する |
顧客数 | 規模にもよるが数千件あれば安心 |
顧客事例 | 具体的な課題と解決策が記載されていると自社に当てはめやすい |
顧客数が多ければ多いほど実績があり、ノウハウも蓄積していると判断できます。
また、顧客インタビュー記事を見ることで、「具体的にどのような課題に対し、どのように解決したのか」を確認でき、実際に依頼した際のイメージが沸きやすくなります。
コミュニケーション・やり取りの丁寧さで選ぶ
プロジェクトの成功率は、コンサルタントのコミュニケーション能力に大きく左右されます。
したがって、ITコンサルタントのやり取りがスムーズで、問題が発生した場合に迅速に対応できるかどうかを確認することが重要です。
ITコンサルに依頼する場合、わかりやすく説明してもらえたり、専門用語を簡単な言葉に置き換えたりして、コミュニケーションが取りやすいコンサル会社を選びましょう。
提案内容で選ぶ
ITコンサルタントを選ぶ際の一つの重要な観点は、その提案内容です。
具体的には、そのコンサルタントが貴社のビジネスに対してどのような解決策を提供できるか、またそれがどの程度の費用で実現可能かを評価することが重要です。
例えば、ITインフラの最適化、システム開発、データ分析といった具体的なサービスを提供できるか、またそのための技術力や経験を持っているかなどを確認しましょう。
ITコンサル会社の種類
ITコンサルの種類は、対象業務ごとに細分化できます。
主なITコンサル会社の種類は以下のとおりです。
- ITマネジメント:IT投資・情報化人材侵略・CIO支援といったITによる経営戦略支援
- ITシステム導入:ERPやCRM、SCMといったITシステムの導入支援
- インフラ整備:ITに関するインフラの整備やセキュリティ対策支援
【3STEP】ITコンサルを依頼する流れ
ITコンサルを依頼する流れについて、確認しておきましょう。
基本的な流れは以下のとおりです。
- 依頼内容を整理する
- 提案を受ける
- 発注先を決める
それぞれ解説します。
1.依頼内容を整理する
ITコンサルタントを選ぶ際の最初のステップは、依頼内容を明確にすることです。
具体的には、どのような問題を解決したいのか、どのような成果を期待しているのかを整理します。
これには、現状の課題分析、目標設定などが含まれます。
これらの情報は、コンサルタントが提供できるサービスと貴社のニーズが一致するかどうかを判断するための基準となるのです。
依頼内容を明確にすることで、最適なITコンサルタントを選べる確率が高まります。
ただし、どのような問題を解決したいのかといった点もあいまいな場合は、伴走型コンサルに依頼するという選択も考えておきましょう。
2.提案を受ける
依頼内容が固まったら、複数のITコンサル会社から提案を受けましょう。
集まった提案内容を比較することで、自社の希望にマッチした最適な企業を選定できます。
提案は、コンサルタントがあなたのビジネスに対してどのような解決策を提供できるかを示すものです。
彼らの提案が具体的で、貴社のビジネスの課題を理解していることを確認してください。
具体的には、以下のポイントを確認しましょう。
- ビジネス理解度:コンサルタントによる貴社のビジネス理解度
- 課題設定の精度:貴社のビジネス改善に有効な優先度の高い課題の設定
- 解決策の具体性:提案された解決策の具体性
- 実現可能性:提案された解決策の実現可能性
- コストと費用対効果:コンサル費用とコンサル費用に対する効果
また、コンサル会社によっての実力差も大きいため、選定の際は実績や経歴も必ず確認しておきましょう。
3.発注先を決める
提案を受けた後、不明確な点や不安な点を解消するために打ち合わせを重ね、納得してから発注先を決めましょう。
自社の状況と目標に最適な契約形態を選ぶことが重要です。
また、契約時には細かな条項もしっかりと確認し、必要であれば法務や専門家の意見を求めることも忘れないようにしましょう。
これにより、ITコンサルの依頼がスムーズに進み、期待する成果を得られます。
ITコンサルを利用する際の注意点
ITコンサルを利用する場合、失敗するリスクを下げるためにも以下の点に注意しましょう。
- 目的や依頼内容を明確にする
- コンサルタントに丸投げしない
- 料金体系を確認する
それぞれ解説します。
目的や依頼内容を明確にする
ITコンサルタントを利用する際には、目的と依頼内容を明確にすることが重要です。
これは、コンサルタントが提供するサービスが最大限に活用され、期待する結果が得られるようにするためです。
具体的な目標を設定し、それを達成するために必要なサービスを依頼することで、コンサルタントはその目標達成に向けて具体的な戦略を提案できます。
もし、目的や依頼内容の明確化が難しい場合、本質的な課題整理からコンサルしてもらえる伴走型コンサルを利用するのがおすすめです。
コンサルタントに丸投げしない
ITコンサルタントにすべてを任せるのではなく、定期的なミーティングを設けてプロジェクトの進行状況を確認し、必要に応じて方針を調整するための指示を出すことも重要です。
これにより、ITコンサルタントとのパートナーシップもさらに強化され、最終的な成果を最大化することが可能になります。
このように、ITコンサルタントへの依頼は、単なる外部リソースの利用ではなく、自社のビジネス成長を支える重要なパートナーシップと捉えるべきなのです。
料金体系を確認する
ITコンサルを依頼するにあたって、事前に予算を立てたうえで料金体系を確認しておきましょう。
料金体系は、依頼するサービスの内容やコンサルタントの専門性により異なるため、契約前に詳細を確認することが重要です。
また、交通費やその他の経費といった隠れたコストがないかどうかも事前に確認することをおすすめします。
まとめ
ITコンサルの導入により、ITシステムを駆使し、効率よく経営課題の解決や業務効率化ができる可能性が高まります。
事前に依頼までの流れや依頼する際の注意点を把握しておき、ITコンサルの効果を最大限引き出せるようにしておきましょう。
ノムラシステムコーポレーションでは、貴社のIT戦略立案についてサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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