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業務コンサルとは?依頼の流れ・費用・選び方を解説

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DXコンサルタント業務効率化課題解決

業務コンサルとは?依頼の流れ・費用・選び方を解説

働き方改革や人手不足が進むなかで、多くの企業が業務プロセスの改善に頭を悩ませています。

そのような場合に業務コンサルを利用することで、自社が抱えている課題に対して解決の糸口を見出せる可能性があります。

そこで今回は、業務コンサルティングの役割から依頼の流れ、費用相場、選び方について解説するので、ぜひご覧ください。

業務コンサル会社に依頼して解決すること

業務コンサル会社に依頼して解決すること

業務コンサル会社で解決できることは、業務プロセスの改善です。

近年では、働き方改革や人手不足の深刻化などにより、思うように業務が進められないといった課題を抱えている企業も少なくありません。

業務コンサルは、業務プロセスの可視化や問題点の抽出を第三者が実施し、最適なプロセスの提案・構築・実施などをサポートするサービスです。

業務プロセスにおける課題・問題点は企業によって異なります。

業務コンサルでは、企業が抱える問題点を明確にしたうえで具体的な解決方法を提案してくれるのです。

【3STEP】業務コンサルを依頼する流れ

業務コンサルを依頼する流れについて確認していきましょう。

基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 依頼内容を整理する
  2. 提案を受ける
  3. 依頼先を決める

それぞれ解説します。

1.依頼内容を整理する

まずは、改善したい業務内容や現在の事業にどのような課題や問題があるかを事前に明確化します。

依頼内容があいまいなままコンサルタントに相談すると、コンサルタントも現状把握がしづらく、課題解決のための提案ができません。

もし依頼内容の整理が難しい場合は、課題の洗い出しも含めてサポートしてくれる伴走型のコンサル会社に依頼するのも、有効な手段のひとつでしょう。

2.提案を受ける

依頼内容が決まり次第、コンサル会社やコンサルタントを探します。

その際、複数のコンサル会社やコンサルタントから大まかな解決方針や価格感などの提案を受け、比較検討することが大切です。

コンサルタントには独占業務となる資格がないことから、誰でもコンサルタントを名乗れてしまいます。

したがって、各コンサルタントの能力や実力は個人に大きく依存する傾向にあるのです。

そのため、コンサルタントを選ぶ際は、個人の実績や経歴も確認しておきましょう。

3.依頼先を決める

複数届いた提案のなかから依頼先を決めます。

本当に解決すべき課題は何か、そしてどの解決方法が最も効果的と感じるか、どのコンサルタントなら一緒に課題を解決してくれそうかを検討しましょう。

急がず、何度も質問などを重ねて納得がいくまで吟味し、信頼できるコンサルタントを見つけてください。

業務コンサルを依頼する際の注意点

業務コンサルを依頼するにあたって、事前に気を付けるべき主なポイントは以下のとおりです。

  • 依頼内容に5W1H+Gを含む
  • ゴールに対して社内で認識を共有する
  • コンサルの評価基準を決めておく
  • 依頼内容があいまいで、整理できない場合は伴走型のコンサル会社に依頼するのもおすすめ

それぞれ解説します。

依頼内容に5W1H+Gを含める

業務コンサルを依頼をする際は、目的が決まっていないと必要以上の検討や情報収集に工数を割いてしまい、費用が増加する可能性があります。

したがって、依頼内容はより詳細にしておく必要があるでしょう。

具体的には、

  • なぜそれをするのか(Why)
  • 何をするのか(What)
  • どこでするのか(Where)
  • いつするのか、もしくはいつまでにするのか(When)
  • 誰がするのか(Who)
  • どのようにするのか(How)
  • それをする目的はなんなのか(Goal)

この5W1H+Gを事前に決めておき、詳細な依頼をしつつ目的がブレないようにしておきましょう。

ゴールに対して社内で認識を共有する

ゴールを定める際に、社内メンバー間でゴールに対する意見が異なると、業務効率化はスムーズに進みません。

認識を共有しておかなければ、各事業部から各々の意見が飛び交い、収拾がつかなくなる可能性もあります。

したがって、コンサルタントに依頼する前に、5W1H+Gで定めた目的を社内間で共有し、納得を得てから依頼するようにしましょう。

コンサルの評価基準を決めておく

コンサルタントを決める際に、どこもプレゼン内容がよく、選ぶ基準を決められないと悩む企業は多いです。

また、最後に聞いたプレゼンがどうしても印象として残ってしまうといったケースもあります。

その結果、「なんとなくよかった」「一番記憶に残っていた」といった理由で決定してしまうケースも珍しくありません。

しかし、本来コンサルタント選びにおいて重視すべきは「本当に課題を解決する能力があるか?」という点です。

その課題解決能力を測る指標として、自社への理解度・説明のわかりやすさ・コミュニケーションの取りやすさといった、コンサルタントに求める評価基準をあらかじめ社内で協議しておきましょう。

そうすることで、「印象だけでコンサルタントを選んでしまった」等のミスを防げます。

依頼内容があいまいで整理できない場合は伴走型のコンサル会社に依頼するのもおすすめ

自社の課題の洗い出しがなかなかうまく進められないといった企業もいるのではないでしょうか。

伴走型のコンサル会社に依頼すれば、依頼企業の現状分析を行い、抱えている課題・問題点の洗い出し・目的の策定・社内でのゴールの共有など、すべてサポートしてもらえます。

業務効率化に向けた課題が明確にできず、業務コンサル会社への具体的な依頼内容を決めるのが難しい場合は、伴走型のコンサル会社に相談することも検討してみましょう。

業務コンサルの種類

業務コンサルは戦略系・総合系・会計系などいくつかの分野に細分化されています。

具体的な業務コンサルの種類と対応できる業務内容の一例を紹介します。

戦略系クライアントの新規事業展開や市場拡大のための戦略を提供
総合系特化した分野はなく、さまざまな業界に幅広いアドバイスを提供
会計系クライアントの会社や事業の会計を改善するためのアドバイスを提供
財務系クライアントの財務戦略を検討・立案し、業務プロセスの改善を図る
人事系クライアントの採用・人事戦略の策定や人材育成カリキュラムの構築など行う
事業再生系金融債権者や株主と連携し、経営難のクライアントの事業再生を行う
IT系クライアントのIT戦略やシステム運用、新規システム導入のサポート

依頼する業務コンサル会社の選び方

せっかくコンサルを依頼しても、コンサルタントと意見が噛み合わなかったり、そもそもコンサル能力が不足していたりすると、期待する効果が得られません。

そのような事態を避けるためにも、とくに以下の点を踏まえてコンサル会社を選びましょう。

  • 得意分野・事業領域で選ぶ
  • 経歴・実績で選ぶ
  • コミュニケーション能力で選ぶ

得意分野・事業領域で選ぶ

まずは、自社の課題解決を得意領域としているコンサルタントを選びましょう。

業務コンサルは、戦略系・総合系・会計系など、それぞれ得意とする分野が異なります。

したがって、まずは5W1H+Gを用いて、現在抱えている課題がどのような分野における課題であるかを洗い出してください。

そうすることで、その課題を解決してくれるコンサルティングの分野が明確になるため、その分野に特化したコンサルティング会社を選定できるようになるでしょう。

経歴・実績で選ぶ

業務コンサルを依頼するにあたっては、以下のように経歴・実績も確認しましょう。

社歴比較的長い方がノウハウも蓄積されている傾向にある
顧客事例「顧客の声」から具体的な課題と解決策のイメージがわく
顧客数規模にもよるが、顧客数が多い方ほどノウハウが蓄積されている傾向にある

業務コンサル会社のホームページを確認することで、ある程度上記のような実績を把握できます。

この段階で実績が不十分であると感じれば、実力不足である可能性が高くなってしまいます。

HPの実績や、顧客インタビューの情報は必ず確認したうえで、自社の課題を解決してもらえるかを事前にシミュレーションしておきましょう。

コミュニケーション能力で選ぶ

業務コンサルを受けるにあたって、コンサルタントの経験が豊富だったり専門性が高かったりしても、自社の方針と意見が噛み合わなければスムーズな業務改善は難しくなります。

難しい用語を用いず、かみ砕いて説明してくれることは大前提として、相手の意見に耳を傾けスムーズなコミュニケーションを心がけてくれるコンサルタントを選ぶことも大切です。

業務コンサル会社に依頼したときの費用相場と費用形態

業務コンサルを依頼した場合、費用形態は大まかに以下の3つに分かれます。

費用形態業務内容費用相場
定額報酬顧問契約でよく使われ、固定の報酬を支払っておくことで、契約月内であれば何度でも相談できる形式。月額1,000,000円~
成果報酬コンサルティングの成果に基づいて報酬が決まる。成果に応じた報酬を支払う。報酬として支払う額はケースバイケース。計算例)利益 x ◯% = 報酬※◯の数値は契約内容で大きく異なり具体的な相場は無い
時間・スポット契約作業時間×単価で計算するシンプルな方式。1時間100,000円〜

※相場はあくまで目安であり変動する場合がございます

それぞれ解説します。

定額報酬

定額報酬は、顧問契約でよく使われる方式です。

1か月100万円といった固定の報酬を支払っておくことで、契約月内であれば何度でも相談できるような形式が該当します。

成果報酬

成果報酬は、コンサルティングの成果に基づいて報酬が決まります。

たとえば、売上が伸びた額の内の30%を報酬とすると決めている場合、売上が100万円から200万円に伸びた際は、支払報酬は100万円×30%=30万円となります。

ただし、完全な成果報酬型のコンサルはあまり多くなく、着手金と成果報酬を組み合わせるケースが一般的でしょう。

時間・スポット契約

時間・スポット契約とは、作業時間×単価で計算するシンプルな方式です。

大手の場合は1時間100,000円〜が相場の目安となります。

たとえば、週に5時間のコンサルを1か月に4週間分行った場合の報酬は下記の通りです。

▼週に5時間(1ヶ月4週として計算)| 単価100,000円の場合

・100,000(単価)×5(時間)×4(週)=2000,000円

ただし大手では、一般的に時間契約・スポットコンサルは行われておりません。

大手に依頼する場合は、定額報酬や成果報酬になるという前提で見積もりや依頼をしましょう。

まとめ

業務コンサルを活用することで、業務内容やプロセスの見直しを図り、具体的に何から着手すべきかが明確化されます。

煩雑なノンコア業務にリソースが取られ、コア業務へ注力できていない場合は、業務コンサルに相談することを検討してみてください。

もし依頼内容があいまいで整理できない場合は、伴走型のコンサル会社に依頼するのもおすすめです。

伴走型コンサルティングでは、課題の洗い出しから依頼企業の現状分析を行い、抱えている課題・問題点の洗い出し・目的の策定・社内でのゴールの共有など、プロジェクトの初期段階からサポートしてもらえます。

ノムラシステムコーポレーションでも業務改善に向けた課題解決を行うコンサルティングサービスを提供しています。

興味があれば、ぜひ一度ノムラシステムコーポレーションにご相談ください。

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