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- 企業ガバナンスに問題生じた
- プロジェクトマネジメントの事務が膨大化している
- PMの負担が増大し、チームが回らなくなってきた
上記のような課題が生じた際に検討したいのがPMOの採用です。
とはいえ、PMOを直接採用するのには費用と時間がかかるため、PMOを外部のコンサルティング会社に依頼する企業は増えています。
本記事では、PMOコンサル会社を選ぶコツとおすすめのコンサル会社を紹介します。
PMOコンサルティングが必要とされる理由 | PMとPMOの果たすべき役割
PMOとは「Project Management Office」の略称で、企業内のプロジェクトをまとめるPM（Project Manager）を支援する組織です。
転じて、PMOといえばPMOで働くコンサルタントを示すようにもなりました。
PMOは、PMを補佐する業務といったら軽く聞こえるかもしれません。
しかし、同時並行で進むプロジェクトをPMだけで進行するのには、リソース的に問題が発生する可能性もあります。
さらにプロジェクトには様々な専門知識が必要となります。
例えば管理会計の統合プロジェクトでは簿記・会計の知識がないとPMOの役割は果たせません。
あるいは、システム開発などの大規模プロジェクトではコーダーやプログラマーとの意思疎通が必要となります。
- 資料作成
- 進行管理
- 情報管理
- 納期管理
- 人材管理
上記のようなPMの付随業務をこなし、PMの本来の役割であるリーダーとしての役割を高めるために、PMOコンサルティングは必要とされています。
PMOコンサル会社を選ぶポイント
近年のPMOコンサル会社はしのぎを削っており、サービス内容だけでは比較が難しくなっています。
そのため、下記のような要素で比較するとよいでしょう。
- 担当コンサルタントに信頼感があり、提案の質が良いか
- 組織力はあるのか
- 専門知識はあるか
- 金額とサービス内容が釣り合っているか
いずれも重要なポイントなので、ぜひ参考にしてみてください。
担当コンサルタントに信頼感があり、提案の質が良いか
PMO支援は、多くの場合で専属のPMOコンサルタントが派遣されることになります。
そのため、PMOコンサルタントが有益かどうかによってサービスの質が変わります。
コンサルタントの信頼性を図るポイントとして、下記の6つが挙げられます。
- 人柄
- コミュニケーション能力
- 誠実さ
- ビジネスマナー
- 実績
- プロジェクトとの合致性
特に「外部委託先」と協力して進めるプロジェクトの場合には、PMOコンサルタントの質が低いと自社だけでなく外部にも迷惑をかけることになります。
工期が伸びて結果として納期に間に合わなかったなどの最悪な事態を避けるためにも、誰がアサインされるのかは確認しておくと良いでしょう。
組織力はあるのか
PMOコンサルティングに期待するのはノウハウです。
ノウハウは担当PMOコンサルタントの経験からくるものもあれば、組織全体が抱えているものもあります。
一般的に、組織が大きくなればなるほど、実体験に基づいたコンサル知見が見込まれるため、ノウハウの量や質があがる傾向にあります。
また、担当が自社と合わなかった等の問題が生じた際も、大きい組織ほど他メンバーとの交代が期待できるため、組織力はPMOコンサル会社を選ぶうえで重要な指標となります。
専門知識はあるか
業界に対する知識や経験が不足していると、依頼しても十分な効果が期待できません。
PMOコンサルタント会社を選ぶ際には、自社業界の専門知識があるか確認しましょう。
手軽な確認方法として、どのような成果を挙げたのか、資格は保有しているのかなどが挙げられます。
事前面談を必ず実施して、専門性を確認しましょう。
金額とサービス内容が釣り合っているか
高額だからといって必ず担当者のスキルが高いというわけではありません。
中には、高額な費用を提示しておきながら、実際に持つスキルはかなり低いというケースもあるため、きちんと見極める必要があります。
自社でフリーランスのPMOコンサルタントを雇った場合と、どちらが費用対効果が高いのかをひとつの指標とするのもよいでしょう。
PMOコンサルタント会社の費用相場
PMOコンサルタント会社の費用相場は、月額約80万円〜300万円前後といわれています。
会社によりますが、主に提供されるのは下記のような業務です。
- スケジュール管理
- 議事録管理
- 資料作成
- プロジェクトの取りまとめ
- 業務代行
また、フリーランスのPMOコンサルタントに依頼する場合は、月額約100万円前後の費用がかかるといわれています。
会社でもフリーランスでも、スキルや実績があるのか、自社に適しているかを慎重に吟味したうえで検討しましょう。
PMOコンサルを依頼するのにおすすめの会社
PMOコンサルを依頼するなら下記2つの会社がオススメです。
- 見積もりが安い会社 | 低価格を求めるなら
- 実績のある会社 | 高品質を求めるなら
それぞれ解説をします。
見積もりが安い会社 | 低価格を求めるなら
- 予算が小さい
- とにかくPMO費用は安く済ませたい
上記のようにお思いであれば、とにかく見積もりの金額が安い会社を選ぶのがよいでしょう。
一般的には80万円/月間を下回る会社が「見積もりが安い会社」に該当します。
ただし見積もりが安いということは、サービス範囲が狭いことの裏返しでもあります。
- 対応業務がスケジュール管理だけだった
- PMOとの「報連相」でPMの時間を膨大に使ってしまう
- サービス理解の乏しいPMOコンサルタントが派遣されてしまった
上記のような問題が発生しないよう、コンサルタントの質には特に注意して選定をする必要があります。
また、予算があまりにも小さいのであれば「そもそもPMOコンサルは必要なのか？」という視点から再度採用の可否を検討するのも重要です。
実績のある会社 | 高品質を求めるなら
- とにかくPMの負担を減らしたい
- PMのレイヤーによってサービスを変えてほしい
- 付随業務の一切PMOに任せたい
上記のような希望があるのであれば、少し高くても実績の多い会社を選ぶことをおすすめします。
実績がある業種であれば、ノウハウを提供してくれますし、つまずくポイント等も見越してPMと密にコミュニケーションをとってくれます。
一方で、PMOコンサルの質はコンサルタントに依存するため、最終的には誰がアサインされるのかに注目することが大切です。
PMOコンサルを専門業者へ依頼するメリット
PMOを外注するメリットとして、下記の2つが挙げられます。
- プロジェクトの品質の高度化
- 専門人材のノウハウが手に入る
具体的な内容について見ていきましょう。
プロジェクトの品質の高度化
「企業IT動向調査報告書 2022」（図表7-3-2）によると、プロジェクトを進めるに当たって品質に満足したプロジェクト進行ができたと答えた人は全体の23%（システム開発の品質満足度）とかなり低く、プロジェクトに関わる人数が増えることに満足度が下がっていくことが示されています。
この調査から人数が増えるごとにPMの負担は増大し、プロジェクトマネジメントに手が回らなくなることが伺えます。
PMOコンサルを利用することで、上記のような問題解決に繋がるでしょう。
専門人材のノウハウが手に入る
PMOで求められるスキルは多く、PMOになれば「食べる物に一生困らない」と言われているほどです。
PMOにはPMとして各種経験を積む実績が求められることもあるため、PMOコンサルから得られるノウハウは自社の今後のプロジェクト管理にも役立つことでしょう。
リスクの洗い出し、人材・コストのマネジメントの知見に触れることで、自社のPMの成長も促すことが可能です。
PMOを外注するデメリット
PMOを外注するデメリットとして、主に以下の2つがあります。
- 初期費用が高い
- 情報漏えいの危険性
メリットだけではなく、デメリットも把握して理解度を深めましょう。
初期費用がかさむこともある
PMOコンサルは月額料金のほかに、契約時に初期費用が発生することがほとんどです。
金額が大きいため負担が大きく、依頼をする際にためらってしまう企業もいるでしょう。
会社の選定で失敗しないように複数の業者への相見積もり、サービスと費用感、今までの実績、自社への適性を確認して慎重に検討することが大切です。
情報漏えいの危険性
PMOコンサルを依頼する場合、業務遂行上、自社の情報を提供する必要があります。
しかし、個人情報や企業情報を管理している電子媒体を紛失したりハッキングなどのトラブルにあったりすると受託会社から情報が流出する危険性があります。
まとめ
PMOコンサルに依頼することで、自社のPMが成長できるだけでなく、プロジェクトの品質の向上・業務効率化に繋がる可能性があります。
一方、プロジェクトの業界知識がないと、場合によっては連携に工数がかかってしまうのも事実です。
実績、費用対効果、自社への適性などを見極めながら、成功のために協力しあえる企業に依頼しましょう。
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